貴船神社の奥宮が怖いと言われる3つの理由|行かないのが正解?

貴船神社の奥宮が怖いと言われる3つの理由|行かないのが正解?
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貴船神社は京都有数のパワースポットとして知られていますが、特にその奥宮は「行かない方がいい」「怖い」という噂が絶えません。縁結びの聖地として多くの参拝者を集める一方で、なぜこのような不気味な評判が広がっているのでしょうか。

本記事では、貴船神社奥宮が怖いと言われる理由を徹底分析し、実際に参拝すべきかどうかを考察します。スピリチュアルな側面と歴史的背景から、神社本来の意義を見直す機会としてください。

目次

貴船神社の概要

貴船神社は京都府左京区の貴船山のふもとに位置する、水の神様を祀る古社です。創建時期は明確ではありませんが、社伝によれば第18代反正天皇の時代(5世紀初め頃)に創建されたとされています。神武天皇の母である玉依姫命が黄色い船に乗って淀川、鴨川、貴船川をさかのぼって当地に上陸し、水神を祀ったのが始まりとされており、社名の「貴船」も「黄船」に由来するという説があります。また、「氣が生ずる根源」という意味の「氣生根」に由来するとも言われています。

貴船神社は「本宮」「結社(ゆいのやしろ)」「奥宮」の3つの社から成り、これらを順番に参拝することを「三社詣」と呼びます。本宮では水の供給を司る「高龗神(たかおかみのかみ)」を、結社では縁結びの神様「磐長姫命(いわながひめのみこと)」を祀っています。奥宮も高龗神を祀っていますが、闇龗神(くらおかみのかみ)とも呼ばれています。

重要なのは、現在の本宮は元々奥宮の場所にあったということです。永承元年(1046年)と天喜三年(1055年)の二度にわたる洪水により社殿が流失したため、天喜三年に現在の場所に移されました7。つまり、奥宮は貴船神社の発祥の地であり、歴史的にも重要な場所なのです。

貴船神社の開門時間は季節によって異なり、5月1日〜11月30日は6時〜20時、12月1日〜4月30日は6時〜18時となっています。アクセスは叡山電鉄「貴船口」駅から京都バス33系統「貴船」バス停下車後、徒歩5分ほどです。

貴船神社の奥宮が怖いと言われる3つの理由

さて、なぜ貴船神社の奥宮は怖いと言われているのでしょうか?

理由1:丑の刻参りの発祥地

貴船神社が怖いと言われる最大の理由は、「丑の刻参り」の発祥地とされていることでしょう。丑の刻参りとは、丑の刻(午前1時から3時頃)に神社の御神木に憎い相手に見立てた藁人形を釘で打ち込んで呪うという、日本古来の呪術です。

この呪術の起源とされるのが、『平家物語』の異本などに登場する「宇治の橋姫」の物語です。嫉妬に狂った公家の娘が貴船神社に7日間籠り、「呪いたい女性がいるから私を鬼に変えて欲しい」と祈願したところ、生きながら鬼になってしまったという伝説があります。

丑の刻参りの典型的な姿は、「白衣に扮し、灯したロウソクを突き立てた鉄輪を頭にかぶった」というもので、連夜この詣でをおこない、七日目で満願となって呪う相手が死ぬと信じられていました。しかし、行為を他人に見られると効力が失せるとも言われています。

伝承によれば、奥宮の御神木には藁人形を打ちつけた際にできた穴が今でも残っているとされています1。また、現在でも深夜の貴船神社に忍び込んで丑の刻参りを行う人がいるという噂もあります。

興味深いのは、丑の刻参りが単に呪いのためだけではなく、もともと貴船神社の祭神が「国土豊潤のため、丑年丑月丑日丑刻に降臨された」という古事に由来する行為だという点です。つまり、本来は「あらゆる心願成就に霊験あらたかな」儀式だったものが、後に呪いのイメージが強くなったということかもしれません。

理由2:龍穴の神秘と恐怖

奥宮が怖いとされるもう一つの理由は、本殿の下にある「龍穴」の存在です。龍穴とは巨大な縦穴のことで、日本三大龍穴の一つとも言われています。

この龍穴には興味深い伝説があります。文久年間(1861~1863年)の本殿修理の際、大工が誤ってノミをこの中へ落としたところ、一天にわかにかき曇り、突風が起こり、ノミを空中へ吹き上げたという出来事があったとされています。しかし、その大工はその後命を落としたという悲話も伝わっています。

龍穴は神聖なものとされ、人の目に触れるべきではないとされています。平成24年(2012年)には150年ぶりに附曳神事(ふびきしんじ)が行われました。附曳神事とは、本殿の改修時に隣接する権地(ごんち)に社殿を移し、龍穴に覆いをして作業を行い、終了後に元の場所へ戻す一連の神事です。

貴船神社が公式に「龍穴について言及していることも注目に値します。”さて、気になる龍穴ですが、間違いなく存在しました。ただし、穴の上は分厚い壁土のようなもので蓋が施され、中の様子は秘められたままです。”としています。

龍は水の神とも関連が深く、貴船神社が水神を祀っていることと繋がりがあるのかもしれません。しかし、このように明確には見えない神秘的な存在が、人々の想像力を刺激し、恐怖心を煽る一因となっているのではないでしょうか。

理由3:強烈なスピリチュアルエネルギー

貴船神社、特に奥宮はスピリチュアルなエネルギーが非常に強いと言われています。霊感が強い人や感覚が鋭い人は、この場所で特に強いパワーを感じるとされています。

奥宮は本宮から徒歩15分ほど歩いた場所にあるため、時間帯によっては参拝者もほとんどいません。高い木々に囲まれて薄暗く、独特の雰囲気が漂っており、「怖いというよりも厳しい所」と表現する人もいます1

このような強いエネルギーに触れることで、スピリチュアル的な感覚に敏感な人は体調を崩すこともあるとされています。「様々な気が溜まっている」場所であり、プラスの気だけでなくマイナスの気も存在するため、その影響を受けやすい人は注意が必要かもしれません。

また、奥宮には「連理の杉」と呼ばれる、杉と楓がくっついた特殊な木があります。連理とは、別々の木が重なって一つになることで、夫婦や男女の仲睦まじいことを表します。この神木が奥宮にあることは、奥宮がただ怖いだけの場所ではなく、縁結びにも関わる複雑な場所であることを示しています。

さらに、奥宮の境内には思ひ川(おもいかわ)と呼ばれる小川があり、和泉式部がここで身を清めて恋の成就を祈ったという伝説も残っています7。このように、恋に関する逸話も数多く伝わっています。

貴船神社の奥宮には行かないのが正解?

貴船神社の奥宮
貴船神社の奥宮

これまで見てきたように、貴船神社の奥宮には「怖い」というイメージがつきまとっています。では実際、奥宮には行かないほうが良いのでしょうか?

まず、行かないほうが良いとされる人の特徴について考えてみましょう。

  1. 霊感が強い人:スピリチュアルな感覚に敏感な人は、奥宮の強いエネルギーによって体調を崩す可能性があるとされています。過去にパワースポットで体調が悪くなった経験がある人は注意が必要かもしれません。
  2. 付き合い始めて間もないカップル:貴船神社に行くとカップルが別れるという噂もあります。特に関係が浅いカップルは、神社のエネルギーや噂に影響されて関係が悪化する可能性もあるとされています。一方で、強い絆や縁で結ばれているカップルはより絆が深まるとも言われており、貴船神社はカップルの縁や絆を試す神社とも考えられているようです。
  3. 不安や恐怖を強く感じる人:「怖い」という先入観を持ったまま参拝すると、そのネガティブな感情が増幅される可能性があります。また、丑の刻参りなどの呪術に強い関心を持つ人が軽い気持ちで訪れるのも避けたほうが良いでしょう。

一方で、奥宮参拝には以下のようなメリットもあります:

  1. 貴船神社創建の地として歴史的価値がある
  2. 自然豊かな環境で心身をリフレッシュできる
  3. 「三社詣」を通じて所願成就・縁結び・運気隆昌のご利益が得られる
  4. 奥宮特有の神聖なエネルギーを感じることができる

客観的に見ると、貴船神社の奥宮は単なる恐怖の場所ではなく、歴史と自然が織りなす神聖な場所と言えるでしょう。「行かない方がいい」とされる理由の多くは、噂や伝説に基づくものであり、実際に危険な出来事が頻繁に起こっているわけではありません。

もし奥宮を参拝するなら、以下のような心構えと方法を持つことをお勧めします:

  • 昼間の明るい時間帯に参拝する
  • 敬意を持って参拝し、不適切な行為は避ける
  • 自分の体調や感覚に敏感になり、違和感を覚えたら無理をせず引き返す
  • 「怖い」という先入観を捨て、神聖な場所として敬意を持って接する

近年では、貴船神社はパワースポットとして人気を集めており、奥宮も含めて多くの観光客が訪れています。神社側も適切な管理を行い、参拝者が安心して訪れられるよう努めています。

結局のところ、奥宮に行くべきかどうかは個人の判断に委ねられるべきでしょう。自分の感覚や目的に合わせて決断することが大切です。

まとめ:思い込みが恐怖を拡大する

貴船神社の奥宮が怖いと言われる理由として、丑の刻参りの発祥地であること、龍穴の存在、強烈なスピリチュアルエネルギーなどを見てきました。確かに不気味な伝説や言い伝えが数多く存在します。

しかし、これらの「怖い」要素の多くは、実際の経験というよりも伝説や噂に基づくものであることに注意が必要です。恐怖は人の想像力によって増幅されるものであり、「怖い」という先入観を持って訪れれば、何気ない風の音や木々の揺れも不気味に感じられてしまうでしょう。

心理学的観点から見ると、これは「確証バイアス」と呼ばれる現象です。あらかじめ持っている考えに合致する情報ばかりを無意識に集めてしまう傾向があるのです。奥宮が怖いと思い込んでいると、その考えを強化する要素ばかりに注目してしまいます。

貴船神社の奥宮は、確かに独特の雰囲気を持つ場所です。しかし、それが「怖い」ものか「神秘的」なものかは、訪れる人の心構えによって大きく変わります。先入観や思い込みに囚われず、敬意を持って接することで、本来の魅力や神聖さを感じることができるのではないでしょうか。

最終的には、自分自身の直感や感覚を大切にし、無理をせず自分に合った参拝方法を選ぶことをお勧めします。そして何より、神社は信仰の場であることを忘れず、敬意を持って訪れることが大切です。

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