みなさんのなかには、自分の先祖や歴史的人物が使用していた家紋について知りたいと考えている人たちもいるはずです。一族のトレードマークに込められている意味を知ることで自分のルーツが明らかになるのは面白いですよね。
とはいえ、実際のところ、家紋を調べるには具体的にどうすればよいのでしょうか?
この記事では、家紋を調べる方法を紹介しています。また、「便利なアプリも存在するのか?」という疑問についても考察しているので、日本の歴史に興味のある人たちは参考にしてみてください。
家紋とは?
家紋とは、個人や家族を識別するために使用される日本のロゴマークです。家紋はデザイン別に分類すると、30,000種類以上存在すると言われており、一族の独自性や苗字を表現する固有の紋章として親しまれていました。
一説によれば、平安時代末期に西園寺実季や徳大寺実能などの公家が独自の紋章を牛舎の胴に付けて、歩き回り始めたことが家紋のはじまりと言われています。これは、家紋によって自分の身分や家系、階級を表すことが目的だったと考えられています。
鎌倉時代になって武士が登場すると、戦場で敵と味方を区別したり、一族の武功を示したりするために、家紋が使われるようになりました。その結果、家紋が社会に定着したと考えられます。
家紋を調べる方法3選
さて、自分の一族や歴史的人物が使用していた家紋を調べるには、どうすればよいのでしょうか?
その方法は大きく3つあると考えられます。
方法1 家紋検索を使う
第1に、家紋検索を使うという方法があります。
家紋検索とは、「家紋のいろは」というウェブサイトが提供しているサービスです。当該サイトでは、家紋をさまざまな観点から調べられます。ネット上に公開されている家紋に関する情報では、最も充実した内容になっています。
全ての苗字に対応しているわけではありませんが、有名な家紋は網羅的に紹介されているので、アクセスしてみてください。
方法2 図書館で調べる
第2に、図書館に蔵書されている家紋に関する書籍で調べるという方法があります。
家紋について論じている書籍はたくさんあります。歴史学者がまとめた本がちゃんと存在するわけです。
そのため、図書館に行けば、あなたが調べたい家紋について記載された本を見つけることができるはずです。ジャンルとしては「歴史」に該当しますから、そのコーナーにある棚を調べてみてください。
なお、家紋を調べるときに使える書籍には以下のようなものがあります。
家紋を調べるときに役立つ書籍一覧
- 日本家紋総鑑(著者:千鹿野茂・出版社:角川書店)
- 名字から引く家紋の事典(著者:高澤等・出版社:東京堂出版)
- 名字と家紋(著者:森岡浩・出版社:プレジデント社)
- 日本の名字・家紋大事典(著者:ユーキャン・出版社:ユーキャン)
- 家紋大図鑑(著者:丹羽 基二・出版社:秋田書店)
方法3 専門家に依頼する
第3に、家紋を調べる専門家に調査を依頼するのも選択肢のひとつです。
具体的には、家系図作成代行業者に家紋を特定してもらうことで、自分の一族が使用していた紋章を調べてもらうことが可能です。料金は事業者によって異なりますが、77,000円〜110,000円くらいが調査費用の相場です。気になる方は「家紋 調査」というキーワードで調べてみてください。
プロに任せることで家紋の根拠も明確になるので、自分で調べてもわからなかった人たちは専門家に頼ることをおすすめします。
家紋を調べる便利なアプリは存在するのか?
なお、家紋を調べる便利なアプリは存在するのでしょうか?
結論から言えば、iPhoneとAndroidの両方に対応している「家紋 日本No.1 8,000種以上のデータ」というアプリが存在します。運営元は、株式会社リクスタという歴史系コンテンツと関連性の高いアプリケーションを開発する企業です。そのため、信頼できるソフトと言えるでしょう。
嬉しいことに、キーワード検索に対応しているので、植物名や苗字を入力すれば、家紋を簡単に調べることが可能です。自分の苗字や歴史的偉人の名前で検索して調べてみましょう。ソーシャルメディアとの連携も簡単できるので、調べた家紋を友達や家族と共有できます。
なお、アプリのダウンロードは以下のリンクを参照してください。
自分の苗字に関わる家紋を調べてみよう
是非、上記の方法を駆使して自分の苗字に関わる家紋を調べてみましょう。もしかしたら、有名な歴史的人物と同じだったなんてこともあるかもしれません。
場合によっては、一族の歴史に関する秘密が明らかになることもあるので、これを機会に自分史を作成するのも面白いと思います。
自分で調べる以外にも専門業者を使って家紋を特定する手段もあるので、経済的に余力のある人たちは、プロに任せるのもよいでしょう。
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