キルギス人は日本人はよく似ていると言われています。たしかに、同じアジアの国ですから、容姿の特徴が一致しているのは不思議ではありません。しかし、外見だけではなく、内面にもいくつかの共通点があると言われているのです。キルギス人と日本人が似ているのは、なぜなのでしょうか?
この記事では、キルギス人と日本人が似てる理由について考察しています。日本人とキルギス人の関係について興味のある人たちは参考にしてみてください。
キルギス人とは?
キルギス人は、中央アジアのキルギス共和国を主な居住地とする民族です。テュルク系民族で、キルギス語を母語とし、歴史的には遊牧生活を営んできました。
キルギス人は、多くの中央アジアの民族と文化的・歴史的に共通点を持っており、イスラム教スンニ派を信仰する人が多いです。ソ連崩壊後、キルギス共和国は1991年に独立国として成立しています。人口は約670万人です。キルギス共和国の詳細について知りたい方は、外務省の公式HPをご確認ください。
キルギス人と日本人が似てるのはなぜ?
さて、キルギス人と日本人の容姿が似てると言われるのは、なぜなのでしょうか?
その理由は大きく2つあると考えられます。
理由1 遺伝子のルーツが同じである
第1に、日本人とキルギス人が持っている遺伝子のルーツが同じであるため、両者の外見はよく似ていると言われています。
具体的には、日本人とキルギス人は「モンゴロイド」という人種がルーツになっている民族です。そのため、黒い髪、黒い瞳、黄色い肌という外見的特徴が一致しているのです。
現在では、遺伝的多様性が分析の主たるポイントになっている「モンゴロイド」という分類は学問的に使用されるケースは少なくなっていますが、祖先が同じである以上、見た目が近侍しているのは納得できる話ですよね。
理由2 気質がよく似ている
第2に、日本人とキルギス人の気質が一致していることから似ていると言われています。
例えば、キルギス人は勤勉で真面目であり、個人よりも集団での行動を重んじると言われています。
<日本人とキルギス人の性格に見られる共通点>
・人見知りしやすい
・おもてなしが好き
・勤勉で真面目
・一人より集団での行動を好む株式会社ASTAS公式HPより引用
たしかに、日本人も諸外国と比べて勤勉であると言われています。それと同時に、「恥」という独特の文化があることからも集団の規律を強く意識するのも日本人の特徴です。その意味では、キルギス人と日本人は内面的にも共通点があると言えるかもしれません。
とはいえ、日本人やキルギス人の性格を一纏めにして論じるのは誤解を招くおそれもあります。いうまでもなく、国民性が必ずしも個人の性格と一致するとは限りません。そのため、キルギス人と日本人の内面は似ているという思い込みがかえって目の前にいる一人の人間との自然なコミュニケーションの弊害になるおそれがあるので注意してください。
信仰の違いは大きい
なお、日本人とキルギス人には、決定的な違いがあります。それは宗教です。先述のとおり、キルギス人はイスラム教スンニ派を信仰している人たちが多い一方で、日本は無宗教の人たちがほとんどです。仏教や神道に所属している人たちもいるものの、心から信じて教えを実践している人は稀なのです。
その意味では、日本人とキルギス人の死生観は異なると言ってよいでしょう。具体的には、イスラム教徒にとって「死」は最後の審判を受けるまでの一時的な現象ですから、アッラーの信仰者として現世を教義に従って生きることを基本的に徹底しています。
一方で、日本人の死生観は多様化していると言って良いでしょう。すなわち、あの世があると思っている人もいれば、この世が全てで死んだら終わりと考えている人たちもいます。死後の世界観に関する考え方の違いは、生き様に大きく影響しますから、日本人とキルギス人は異なると言えるかもしれません。
キルギスは親日国家
キルギス共和国は親日国家であると言われています。ソ連から独立する際に、日本は人材育成をはじめキルギスのインフラ整備を支援したという過去があるからです。嬉しいことに、キルギス人は、その恩を今もなお大切にしていると言います。
さらに、キルギスには、「大昔とある兄弟がいました。やがて魚が好きな兄は東へと旅立ち日本人の祖となり、肉が好きな弟は西へと進みキルギス族の祖となりました」という言い伝えがあるそうです。キルギス人にとって、日本人は似ている以上に身近な存在なのかもしれません。
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