TikTokなどのソーシャルメディアで「2025年7月5日4時18分に隕石が落ちて日本が滅亡する」という都市伝説を見かけたことのある人たちもいるはずです。いわゆる、「ノストラダムスの大予言」と同じように根も葉もない噂ならよいのですが、神秘的な力を信じる人からすれば不安でたまらないですよね。
この記事では、「2025年7月5日4時18分に起きることは嘘なのか?」という疑問について考察しています。また、元ネタや安全な場所の紹介に加えて、この手の予言めいた話との向き合い方にも言及しているので、日本滅亡を心配している人たちは参考にしてみてください。
2025年7月5日4時18分に起きることは嘘?
さて、SNSに投稿されている2025年7月5日4時18分の予言では、具体的に何が起きると言われているのでしょうか?
結論から言えば、海底火山の噴火或いは隕石の衝突によってフィリピン海から巨大な津波が日本に押し寄せると噂されているのです。なかには、「この予言は南海トラフ地震を指している」と主張する人たちもいます。もし本当ならば、あまりにも恐ろしい話ですよね。
実際、2024年8月13日に起きた宮崎・日向灘を震源とする地震を受けて、気象庁が「南海トラフ地震」に警戒することを呼びかけました。そのとき、2025年7月5日4時18分の予言が脳裏をよぎった人たちもいるかもしれません。
しかし、冷静に考えて、2025年7月5日4時18分の予言は信じるに値しない噂であると言ってよいでしょう。厳密に言えば、予言は未来に起きる出来事について語ることですから、現時点では嘘でもなければ、本当でもありません。すなわち、その日が訪れるまでは立証できないわけです。
だからこそ、さまざまな憶測が飛び交い、人々を不安にさせる力があります。すなわち、危険を煽ることで、SNSのインプレッションを稼ぐにはもってこいのネタなわけです。なかには、不幸の予言を悪用して純粋な人たちから金銭を得ようと企む悪人もいるかもしれません。
天気予報のような科学的根拠やデータの積み重ねがある話ならともかく、このような予言は総じて無責任に語られるので真に受けていてはキリがありません。
もちろん、2025年7月5日4時18分に地震が起きない保証もありません。しかし、それはだれにもわからないことなのです。過去に「ノストラダムスの大予言」が1999年に人類滅亡を語ったように、何か特別な力があると思っている人が話したことを無責任な人たちがおひれはひれをつけて拡散した結果、2025年7月5日4時18分に「日本がヤバイ」という噂が広がったと言えます。
津波はどこまでくるのか?
もし、予言が的中したと仮定して南海トラフ地震が発生した場合、津波はどこまでくるのでしょうか?
内閣府が公開している南海トラフ地震のシュミレーション映像を見ると、津波は北海道と東北地方を除く太平洋に面したほとんど都道府県に到達すると考えられます。
とはいえ、隕石や海底火山の噴火までを想定しているものではないため、これ以上に被害が拡大するおそれもないわけではありません。いずれにしても、地震発生時はできるだけ速やかに高いところに避難するよう心がけてください。津波は来てからでは遅いので、命を何よりも優先してください。
2025年7月5日4時18分の元ネタ
そもそも、2025年7月5日4時18分の元ネタは何なのでしょうか?
これは、漫画家のたつき諒さんが1999年7月に出版した自身の夢を記録した『私が見た未来』の表紙に「2011年3月に大災害」と書かれていたことから「東日本大震災の発生を的中させた」と話題になり、「本当の大災難は2025年7月5日にやってくる」という予言が注目されたことから始まっています。
さらに、この予言にホピ族の予言を含めて世界中のスピリチュアル界隈で活躍する人たちが同じようなことを述べており、2025年7月5日4時18分の話が次第に膨らんでいきました。その結果、TikTokなどのSNSで活躍するインフルエンサーや地上波のテレビでも、この予言を話題にするようになったのです。
安全な場所・県はどこと言われているのか?
なお、この予言に関することで安全な場所・都道府県はどこと言われているのでしょうか?
2025年7月5日4時18分に起きると言われている大災害では、北海道と山梨が安全な場所であると言われています。北海道は津波の発生場所から物理的に遠いこと、山梨県は土地全体が高いことが災害の危険から逃れられる理由として主張されているようです。
とはいえ、隕石や海底火山の噴火がどのような影響をもたらすかはわかりません。そもそも環太平洋造山帯から成り立つ日本の国土はいつ、どこで地震が起きても不思議はないのです。むしろ、「ここなら安全である」という偏見が油断を招き、命を落とすなんてことにもなりかねないので注意しましょう。
未来は不確実である
未来はだれにもわかりません。したがって、この予言が本当になる可能性は決して0ではありません。しかし、それは未来に関する発言ならば、すべて同じ性質を持っていると言えます。まだ起きていないことをないとも言えないし、あるとも言えないわけです。
その意味では、「言ったもん勝ち」の世界なわけです。まさに、信じるか、信じないかは貴方次第という話になります。ただ、この世にはスピリチュアルな予言めいたことを発信する人が一定数存在します。そのなかには、偶発的に的中したことから名声を得た人たちもいる可能性があります。
もちろん、科学では捉えきれない不思議なことも存在するかもしれません。けれども、あるかどうかわからないことを確実な話のように述べるのは、一歩間違えると「詐欺」扱いを受ける危険性もあります。2025年7月5日、土曜日の4時18分に予言されている大災害は嘘かもしれないし、本当かもしれないけれども、予言に踊らされて為すべきことをおそろかにしては本末転倒です。
災害には注意すべきですし、万が一のことにも備えるべきです。しかし、それは1年後ではなく、日常の中でいつも意識すべきことなのです。
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