関西人が標準語だと思ってる関西弁4選|その他の方言まとめも紹介

関西人が標準語だと思ってる関西弁4選|その他の方言まとめも紹介

関西弁と言えば、「〜やねん」や「〜やんか」などの表現が代表的です。これに関しては、関西に住んでいる人たちも関西弁であることを自覚しているはずです。しかし、なかには、「これは標準語やろ」と思って使われているくらい定着している言葉もあります。

この記事では、関西人が標準語だと思ってる関西弁4選を紹介しています。当たり前と思っていたら伝わらない言葉がありますので、これを機会に使い方を注意することをおすすめします。

目次

関西人が標準語だと思ってる関西弁4選

さて、関西人が標準語だと思っている関西弁には、どのような表現があるのでしょうか?

ここでは、関東では伝わらない4つの方言を紹介していきます。

その1 めばちこ

第1に、「めばちこ」は関西人だけしか使いません

めばちこは「ものもらい」を意味しています。大阪、兵庫、奈良の地域で使われている方言です。めばちこが関西圏で定着している背景について、三重大学教育学部の余健氏は次のように述べています。

共通語形の「ものもらい」とかなり異なり、一目で地域語形だと分かる「めばちこ」が全年齢層で圧倒的な使用率となっている背景には、明治時代に東京に遷都するまで関西が長く日本の中心地であったという歴史的背景や人口の多さ、経済力、お笑い文化等、これらの面で首都東京に対抗しうるパワーを兼ね備えている地域だからではないかと考えます。

ロート製薬公式HPより引用

その2 なおす

第2に、片付けるを意味する「なおす」もまた関西人特有の方言です

通常「なおす」と言えば、壊れたものを元に戻すという意味で使われています。そのため、関西のノリで「ここにあるものなおしといて」と言うと、「壊れているものはないけど、どうした?」と聞いている方が困惑するおそれがあります。

ただ、「散らかっていた状態をきれいにする」という意味合いでは、標準語として使われている「なおす」の意味と完全にかけ離れているわけではありません。

その3 ぐねる

第3に、「ぐねる」も関西でしか通用しない言葉のひとつです

「ぐねる」とは「足を捻挫する」ことを意味しています。標準語として使用される「くねる」に濁点がついた表現で、手足が折り曲がるニュアンスを有しています。

「足ぐねったわー」と言われても、標準語で生活している人からすると「何が起きた?」と伝わらない可能性があるので注意しましょう。

その4 さぶいぼ

第4に、「さぶいぼ」も関西でしか通用しない方言のひとつです

さぶいぼとは「鳥肌」のことです。寒い時に出る疣(いぼ)のことを表しています。京都の方では、「さぶいんぼ」と表現することもあります。

さすがに、「さぶいぼ」から鳥肌を連想するのは難しいですから、標準語のような感覚で「今日は外出たらさぶいぼ出るわー」なんて言っても、何のことかさっぱりわからないのです。

関西人が使う関西弁まとめ【名詞&動詞】

なお、関西人が標準語だと思ってるとは言えませんが、代表的な関西弁を標準簿と比較した表を名詞と動詞別にまとめているので、参考にしてみてください。

名詞編

関西弁標準語
モータープール駐車場
押しピン画鋲
お酒のあて酒のつまみ
フレッシュコーヒーミルク
めばちこものもらい
さぶいぼ鳥肌
○回生○年生
てんかふんベビーパウダー
どん突き行き止まり
カッターYシャツ
かしわ鶏肉
豚まん肉まん
レイコーアイスコーヒー
いんじゃんじゃんけん
ベベ最下位
ツレ友達
ポリBOX交番
まんまんちゃん仏壇
チャンリンコ自転車
みぃはいる筋肉痛
ババ混み大渋滞
なながつ7月(しちがつ)
ななじ7時(しちじ)
はすかい斜め
おかいさんお粥
ズック上履き
でぼちんおでこ
なんきんかぼちゃ
白ネギ長ネギ
こまあり補助輪
メリケン粉小麦粉
先発始発
ケンタケンタッキー・フライド・チキン
セブイレセブンイレブン
三度豆インゲン

動詞編

関西弁標準語
蚊に噛まれる蚊に刺される
なおす片付ける
ほる・ほかす捨てる
こける転ぶ
ぬくい暖かい
こわい硬い
もんてくる帰ってくる
すこいズルい
だんない問題ない
えらい・しんどい疲れた
おとす鍵をかける
つぶれる・めげる壊れる
こんまい小さい
ようけたくさん
わろてんか笑ってください
正味本当は
くくる束ねる
いぬ帰る
離合すれ違い
こしょばいくすぐったい
行きしな行く途中
帰りしな帰る途中
おっちんするちゃんと座る
からう抱っこする
壁によっかかる壁にもたれ掛かる
パーマをあてるパーマをかける
机をかいて机を運ぶ
つぶれた閉店した
仲間によして仲間に入れて
ほたえるふざける
ねきすぐそば
邪魔くさい面倒くさい
けなるい羨ましい
くくる束ねる

関東圏でも伝わる関西弁も多い

関西出身の人たちのなかには、関東圏に住んでいても関西弁を使い続けている人たちもいます。その影響で大阪や兵庫などの地域でしか伝わらないはずの方言が東京でも理解されるなんてこともあります。

逆に、標準語で暮らしていた人が関西に住むと、関西弁のイントネーションが染みつくケースもあるくらい存在感のある独特な表現なのです。

外国人からは「関西」は面白い日本文化を象徴する人気の地域であり、エンタメ業界を支えるお笑い文化をリードしてきたとも言えます。まさに「関西」は日本を盛り上げてくれる大切な地域なわけです。

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この記事を書いた人

DEEP JAPAN QUEST編集部は日本文化に関する総合情報メディアを運営するスペシャリスト集団です。DEEP JAPAN QUEST編集部は、リサーチャー・ライター・構成担当・編集担当・グロースハッカーから成り立っています。当サイトでは、日本文化全般に関わる記事を担当しています。

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