S型とN型の違いと見分け方|みかんで判断する方法があるのは本当?【MBTI】

S型とN型の違いと見分け方|みかんで判断する方法があるのは本当?【MBTI】

MBTIの人気が高まる中、「S型(感覚型)とN型(直感型)の違い」を知りたい人が増えています。最近インターネットやSNSでは「みかんでS型とN型を見分ける方法」が話題になっていますが、それは本当なのでしょうか?

本記事では、S型とN型それぞれの特徴を解説し、実生活での見分け方や噂の「みかん見分け方」の真相について考察します。

目次

S型とN型とは?

MBTI(マイヤーズ・ブリッグス・タイプ指標)は、人の性格を4つの指標で分類し16種類のタイプに分ける性格診断テストです​。この4指標のうち「ものの見方」を表すのがS/N(感覚型/直感型)です​。

S型(Sensing)は「感覚型」と呼ばれ、五感で得られる具体的な情報を重視する傾向があります。一方、N型(Intuition)は「直感型」と呼ばれ、物事のパターンや隠れた意味、未来の可能性に着目する傾向があります​。

つまり、S型の人は現実的・経験重視で、N型の人は抽象的・未来志向といった傾向があるのです​。

こうした知覚の違いは、日常での情報の受け取り方や考え方、行動パターンにも表れます。例えば、初めて訪れた場所で周囲の細かなディテール(看板や匂いなど)に真っ先に気づくのはS型に多く、N型はその場所の雰囲気や背景ストーリーに思いを巡らせることが多いでしょう。次章では、S型とN型の具体的な違いをいくつかの観点から見てみます。

S型とN型の違い

MBTIにおけるS型とN型には、様々な側面で対照的な特徴が見られます。

主な違いを以下にまとめました。

違い1 情報の捉え方

S型の人は五感から得られる具体的な情報を重視し、目の前の事実や経験に基づいて物事をとらえます。一方で、N型の人はパターンや可能性など抽象的な概念に注目し、未来の展望を思い描く傾向があります。例えば同じ物事を見ても、S型は「今・ここ」で得られる詳細に目が向き、N型はそこから広がる意味や関連性を考えるのです。

違い2 問題解決のアプローチ

S型は過去の経験や信頼できるデータを参考にして、現実的で実用的な解決策を導き出そうとします。実績のある方法や手順を踏むことを好み、着実に問題解決に取り組みます​。N型はひらめきや洞察(インサイト)を活かし、創造的で新しいアプローチを模索しながら問題に取り組みます​。

つまり、S型は「まず事実と経験に基づいて考える」のに対し、N型は「直感で得たアイデアや将来の可能性を考慮して行動する」傾向があります。

違い3 会話・思考パターン

S型は具体的で現実的な話題を好み、自分や身近な人の体験談、確かな事実に基づいて話すことが多いです。会話では細かなディテールや実例がよく出てきます。一方、N型は抽象的なテーマや理論的な議論を好み、物事の裏にある意味や将来の可能性について語る傾向があります​。

たとえば雑談でも、S型は「昨日○○に行って△△を食べて美味しかったよ」と具体的に話し、N型は「なぜ最近○○が流行っているのか」といった背景やトレンドに話を広げることが多いでしょう。

以上のように、S型とN型は情報収集から問題解決、コミュニケーションまで一貫してスタイルが異なります。この違いを理解すると、「なぜあの人は自分と考え方が違うのか」が腑に落ちる場面も増えるでしょう。

S型とN型の見分け方

相手がS型かN型かを知りたいとき、日常の言動や思考パターンに注目するとヒントが得られます。以下のポイントに着目してみましょう。

その1 物事へのこだわり方を比較する

第1に、物事へのこだわり方に注目します。

S型の人は日々のルーティンや現実的な必要性を重んじる傾向があり、決まった手順や習慣を大切にします。例えば、新しい家電製品を使うときに取扱説明書を細部まで読んで手順通り操作する人はS型的です。逆に、N型の人は直感的に操作を試し、「まずやってみてから考える」ことも多く、日常でも新しいアイデアや可能性を探ろうとする姿勢が見られます。

また、景色を見たときに事実描写(「綺麗な花が咲いているね」)が多い人はS型的で、背景への想像(「ここは昔はどんな場所だったのかな?」)が多い人はN型的と言えるでしょう。

その2 仕事や勉強への姿勢を比べる

第2に、仕事や勉強に取り組む姿勢にも差が出ます。

S型は計画を立てて手順通りに進めたり、まず基礎となる情報を集めてから課題に取り組む傾向があります。現実的で実践的な学習を好み、実例や演習を通じて段階的に理解を深めていきます。一方、N型は全体像やコンセプトを先に掴もうとし、多少飛躍があっても新しい切り口で問題解決しようとします​。

例えば、会議でブレインストーミングをするとき、S型は現実的に実現可能かどうかを考えながらアイデアを出し、N型は奇抜でも将来的に面白い可能性があるアイデアを積極的に提案する――といった違いが現れます。

その3 会話の仕方から見極める

第3に、会話中のリアクションや質問の仕方にもタイプの傾向が表れます。

S型の人は相手の話に具体例で共感したり、「それで何をしたの?」「結果はどうなったの?」と事実関係を確かめる質問をすることが多いです。逆にN型の人は「どうしてそうなったの?」「それって何を意味するんだろう?」と背景や意味を探る質問をしがちです。

例えば誰かが旅行の話をしたとき、S型は「どこに行って何を食べたの?」と具体的な詳細を聞き、N型は「その旅で何を感じた?きっかけは何だったの?」と深層を聞き出そうとするでしょう。また、会話の中で例え話や比喩を多用するのはN型に多く、事実やデータを引き合いに出すのはS型に多い傾向です。

以上の点を観察すると、完全に断定はできなくとも「この人はどちらかと言えばS型かな?N型かな?」という推測ができるようになります。ただし、MBTIの各指標は連続的な特性であり、誰もが多少は両方の要素を持っています。

みかんでS型とN型を見分けられる?【話題検証】

最近SNSなどで話題になった「みかんを使ったS/Nタイプの見分け方」をご存じでしょうか。

これは、レストランや行きつけのお店で突然みかんをサービスされたと仮定して、その反応でタイプを判断しようというユニークな例え話です。具体的には、「食事の最後に頼んでいないみかんが丸ごと一つポンと出てきたらあなたはどう感じるか?」というシチュエーションです​。

この場面でS型の人なら、おそらく「やった!みかんだ!」と素直に目の前のみかんを喜んで受け取るでしょう。みかんが出てきた理由について深く考えることなく、その現実の出来事自体を楽しむ反応です。​。一方、N型の人なら「なんでここでみかんが出てきたんだろう?」とすぐに疑問が浮かぶはずです。「お店の記念日かな?それともサービスなのか?」と、裏にある理由や意味を想像しながら受け取る傾向があります​。

このエピソードは韓国発のMBTIブームの中でアイドルグループの会話などでも紹介され、日本でも「的確すぎる!」と話題になりました​。確かに、S型とN型の特徴を端的に表していて分かりやすい見分け方ですよね。

しかしながら、科学的な根拠という面で言えば、もちろん正式な診断方法ではなく「あくまで例え話」に過ぎません。みかんの反応ひとつで断定はできませんが、S型/N型の典型的な思考パターンを理解する助けになるユニークなケーススタディと言えるでしょう。

「面白いけど確かにあるある!」という程度に捉えておくのが良さそうです。

まとめ:タイプに振り回されず本質を理解しよう

S型とN型の違いについて見てきましたが、大切なのはMBTIはあくまで性格傾向を示す一つのツールであり、これだけですべての人間性を説明できるわけではないということです​。

確かに自分や他人のタイプを知ることで「なるほど、だから考え方が違うのか」と相互理解が進み、コミュニケーションがスムーズになるメリットがあります。特にS型/N型の違いは日常生活で表れやすいため、相手の情報の捉え方に合わせて伝え方を工夫するなど、実践にも役立つでしょう。

一方で、「自分はS型だからこうしなきゃ」「あの人はN型だから分かり合えない」と固定観念にとらわれすぎるのは禁物です。人それぞれに独自の経験や個性があり、MBTIの型に当てはまらない部分も多分にあります​。話題の「みかんで見分ける方法」も、タイプの本質をユーモラスに表現したものですが、それだけで人を決めつけるのは早計でしょう。

要は、MBTIの本質は自己理解と他者理解の手助けであり、相手をラベリングすることではありません。S型とN型の特徴を知識として持ちつつも、目の前の個々人を一人ひとり尊重することが大切です。タイプの違いに振り回されず上手に活用することで、お互いの強みを認め合い、より良いコミュニケーションや人間関係を築いていきましょう。

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この記事を書いた人

DEEP JAPAN QUEST編集部は日本文化に関する総合情報メディアを運営するスペシャリスト集団です。DEEP JAPAN QUEST編集部は、リサーチャー・ライター・構成担当・編集担当・グロースハッカーから成り立っています。当サイトでは、日本文化全般に関わる記事を担当しています。

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