最近SNSで注目を集めている「裏MBTI診断」とは何か、ご存知でしょうか? 本記事では、今話題の裏MBTI診断について、その概要から通常のMBTIとの違い、全16タイプの特徴や相性、人間関係への活用法まで徹底解説します。心理テスト好きな方や自己分析に興味がある方は必見です。裏MBTI診断を理解し、楽しみながら自己理解や対人関係に役立てるヒントを探していきましょう。
裏MBTIは科学的根拠があるとは言えません。したがって、本記述はあくまでもひとつの考え方にすぎないことに留意してください。
裏MBTI診断とは?
「裏MBTI診断」とは、性格診断テストで有名なMBTIをもとに作られた非公式の診断コンテンツです。その名の通り、本来のMBTIタイプとは別の「裏の性格」を診断するとされており、たった4つの質問に答えるだけで16種類の性格タイプのいずれかに分類されます。
2024年頃からTikTokなどのSNSで火が付き、日本でも急速に広まり始めました。例えば、診断結果として「文豪」「教祖」「革命家」「創造者」といった一風変わったタイプ名が与えられるのが特徴で、「4問で分かるあなたの怖い本性」といった刺激的なフレーズで話題になっています。カジュアルかつ短時間でできる自己分析として若い世代を中心に注目されているのです。
通常のMBTI(Myers-Briggs Type Indicator)はユングの心理学的タイプ論をベースに開発された公式の性格検査です。正式なMBTIテストでは90問以上の設問に答え、16タイプのいずれかに分類されます。MBTIは専門の協会が存在し、その理論や結果は一定の信頼性が認められています。一方で裏MBTI診断はあくまで非公式のSNS発祥コンテンツであり、診断プロセスも4問のみと極めて簡易です。
そのため、診断の精度や信頼性はMBTIと比べると低く、科学的な裏付けも不足しています。MBTIが自己理解や適職探し、人材開発など真剣な目的で活用されるのに対し、裏MBTIはエンターテインメント要素が強く、「自分の裏の顔をネタ的に楽しむ」ことを目的として広まっています。
それでも裏MBTI診断ではMBTI同様に4つのアルファベットでタイプが表現され(例:「UDMR」「ODCR」など)、各アルファベットには「開放性 (O)/閉鎖性 (U)」「指示性 (D)/調停性 (M)」「認知性 (C)/現実性 (G)」「反応性 (R)/論理性 (L)」といった意味が割り当てられています。このように基本的な枠組みはMBTIを踏襲しつつも、質問数や公式性の点で大きく異なるのが裏MBTI診断です。
裏MBTI診断のやり方
裏MBTI診断は非常に簡単で、以下の質問に直感で答えるだけです。
裏MBTI診断テスト
Q1. 画像は左回り?右回り?
Q2. 画像は何に見える?
Q3. ドレスは何色?
Q4. 判断の基準は?
質問 | 答え | アルファベット |
---|---|---|
Q1.画像は左回り?右回り? | 左回り | O(開放性・外向性が高い) |
右回り | U(閉鎖性・内向的) | |
Q2.画像は何に見える? | りんご | D(指示性・判断型) |
向き合う顔 | G(協調性) | |
Q3.ドレスは何色に見える? | 青と黒 | C(認知性・抽象的) |
白と金 | G(現実性・具体的) | |
Q4.画像は動いて見える?動いていない? | 動いている | R(感情的・反応性) |
動いていない | L(論理性) |
それぞれのアルファベットの意味は以下の通りです。
- O(開放性)⇔U(閉鎖性) 外向性が高いか、内向的であるかを示します。
- D(指示性)⇔G(協調性) 判断の仕方の違いで、指示的か協調的かを示します。
- C(認知性)⇔M(現実性) 抽象的な視点で物事を捉えるか、具体的に現実的な解決方法を好むかを示します。
- R(反応性)⇔L(論理性) 感情を重視して判断するか、論理的な思考を重視するかを表します。
裏MBTI診断のタイプ別詳細な特徴
裏MBTI診断では、MBTIと同じく性格を16タイプに分類します。ここでは特に話題に上りやすい「文豪タイプ」「教祖タイプ」「革命家タイプ」「創造者タイプ」の4つに注目し、それぞれの性格傾向や行動パターンの特徴を見てみましょう。また、各タイプの相性についても触れていきます。
文豪タイプ(ODMR)
文豪タイプは文字通り「文豪」のような資質を持つ性格です。内向的で人前に出るのはあまり得意ではありませんが、非常に豊かな創造力の持ち主で、自分の感情を表現する能力に優れています。静かで安心できる環境では才能を120%発揮し、他人に見えないところでコツコツ努力を積み重ねる職人気質な一面もあります。
有名な太宰治などもこのタイプと言われており、自らの世界に没頭して心を揺さぶる作品を生み出す力が特徴です。相性面では、自分の世界を大切にする文豪タイプは他者の干渉を好まない傾向がありますが、hんんんんんんんんjハンタータイプ(ODML)とはお互い立ち入られたくない領域を理解し合えるため良好な関係を築きやすいとされています。
教祖タイプ(ODCR)
教祖タイプは高いカリスマ性を持ち、常識にとらわれない独自の信念と大胆さで周囲の人々を惹きつけるリーダー気質の性格です。新しい価値観を積極的に取り入れる柔軟さもあり、良くも悪くも既成概念に縛られない型破りな行動力が特徴です。
周囲から一目置かれる存在になりやすく、「次世代のリーダーになる器」とも評されます。一方で本人は他人にあまり関心を持たず、自分が注目されることにも興味が薄いストイックさも併せ持ちます。恋愛では意外にも一途で献身的になるという側面も指摘されます。
歴史上の始皇帝や天草四郎、漫画『チェンソーマン』のマキマなどが教祖タイプの代表例とされ、カリスマゆえに周囲を巻き込むカリスマリーダー型と言えるでしょう。
革命家タイプ(UDMR)
革命家タイプはその名の通り現状を打破し革新的な道を切り拓くパイオニア的性格です。変化を恐れない勇敢さと大胆な決断力があり、既存の枠組みにとらわれない柔軟な発想力に長けています。困難に直面しても前向きに挑戦し、周囲から厚い信頼を得るエネルギッシュな人物が多いです。
ただし発言が過激になりがちで、全員と仲良くできるタイプではないため敵を作ってしまうこともあります。有名人ではナポレオン・ボナパルトや坂本龍馬、スティーブ・ジョブズなどが革命家タイプに当てはまるとされます。
同じく新しいもの好きな創造者タイプ(UDCR)とはお互い刺激し合い相乗効果を発揮する最高の組み合わせで、共にプロジェクトを立ち上げる際などに力を発揮する相性の良さが指摘されています。
創造者タイプ(UDCR)
創造者タイプは次々と革新的なアイデアを生み出すクリエイター気質の性格です。0から1を生み出す発想力に優れ、短期集中型で没頭すると周囲が見えなくなるほど夢中になる一方、飽きっぽいところもあり常に新しい刺激を求めています。
クリエイティブな分野で才能を発揮しやすく、現代アートの村上隆やレオナルド・ダ・ヴィンチなどもこのタイプとされています。独創性ゆえに周囲から変わり者扱いされることもありますが、同じく情熱的な革命家タイプ(UDMR)とは価値観が合いやすく、ともに常に新しいものを追求する点で非常に相性が良い組み合わせです。
革命家の大胆な行動力と創造者のクリエイティブな発想が融合すればお互いを高め合えるでしょう。
文豪・武将・提督などその他タイプの解説
裏MBTIの全16タイプは、オレンジ・ブルー・グリーン・ピンクの4つのグループにそれぞれ4タイプずつ分類されています。グループごとに共通する気質があり、例えばオレンジグループは「決断力が高く理想を追求するタイプ」、ブルーグループは「ミステリアスだが分析力と発想力に優れるタイプ」、グリーングループは「カリスマ性があり周囲から一目置かれるタイプ」、ピンクグループは「独自の哲学を追求する創造的タイプ」です。
ここでは各グループに属する全タイプの具体的な性格・行動パターンと、それぞれの強み・弱みを簡潔に紹介します(※武士タイプは一部で「武将タイプ」とも表現されますが、本記事では武士タイプに統一します)。
オレンジグループ(理想追求・決断力が高い)
オレンジグループは大胆さと実行力が特徴で、各タイプとも高い決断力と自分の理想を追求する傾向があります。
- 革命家(UDMR) – 変革を恐れない勇敢な挑戦者タイプ。大胆な決断力で新たな道を切り拓き、革新的な発想力に富みます。周囲を鼓舞するエネルギーが強みですが、過激な言動で敵を作りやすい点が弱みです。
- 地面師(UDCL) – 冷静沈着で戦略的に動く策士タイプ。目標達成のためなら効率的な手段を選び、素早く実行に移す行動力が優れています。合理的で感情に流されない反面、目的のために手段を選ばない一面が倫理観に欠けると見られることもあります。
- 文豪(ODMR) – 内向的なクリエイタータイプ。人前に出るのは苦手ですが豊かな創造力を持ち、自分の感情を文章などで表現する能力に秀でます。一人の静かな環境で力を発揮する職人気質が強みで、社交が苦手な点が弱みと言えるでしょう。
- 武士(ODCL) – 忠義と規律を重んじる伝統派タイプ。認めた相手には自己犠牲も惜しまぬ献身性があり、上司からの信頼も厚いです。責任感が強く困難にも耐えるタフさが長所ですが、認めていない人には冷淡で態度に出てしまうため、人によって評価が割れる傾向があります。
ブルーグループ(神秘的・洞察力に優れる)
ブルーグループはミステリアスな雰囲気を持ちつつ、興味のある分野を深く分析したり独自の視点で切り込む鋭さが特徴です。
- 呪術師(UGCR) – 繊細で直感力の高いスピリチュアルタイプ。プレッシャーに弱く不安に陥りやすい一方、知的好奇心旺盛で未知の世界にも果敢に飛び込みます。鋭い洞察力から独特のアイデアを生み出すのが得意ですが、精神的に脆い面が弱点です。
- 軍師(OGML) – 冷静沈着な頭脳派タイプ。状況を分析し最適な判断を下す論理力に優れ、リーダーの参謀役に向く人格です。客観的で感情に流されないためクールに見られがちですが、それが弱みでもあり、人情味に欠けると受け取られることもあります。
- ジャーナリスト(OGCR) – 正義感が強く真実を追求する情熱家タイプ。社会問題への鋭い洞察力と発信力を持ち、自分の信念を貫いて周囲に影響を与えます。信念を曲げない芯の強さが長所ですが、妥協しない頑固さが短所となる場合もあります。
- 怪盗(UGML) – 自由奔放で人を惹きつける魅力を持つエンターテイナータイプ。掴みどころのない神出鬼没な性格で、ユーモアに富み周囲を楽しませるのが上手です。人を惹きつけるカリスマが強みですが、本心を見せないミステリアスさゆえに信用を得にくいこともあります。
グリーングループ(カリスマ的)
グリーングループのタイプは人を惹きつけるカリスマ性に富み、周囲から頼られるリーダー資質のタイプです。
- 教祖(ODCR) – 常識に囚われないカリスマリーダータイプ。既述の通り高いカリスマ性と大胆さで人々を魅了し、新しい価値観を生み出します。ストイックで自分の信念を貫く反面、他者に無関心な傾向が弱点です。
- 創造者(UDCR) – 革新的アイデアの創出者タイプ。こちらも既に述べたように創造力が突出し、新奇な発想を次々と生み出します。熱中すると周りが見えなくなる情熱家で、新しさを追求するあまり飽きっぽい面が短所です。
- 統率者(UDML) – 人望が厚く周囲から愛されるリーダータイプ。卓越した共感力で他人の気持ちを感じ取りつつ、自身の感情も上手にコントロールできます。精神的バランス感覚に優れ常に穏やかな魅力が強みですが、突出した専門性がない点を弱みと見る向きもあります。
- ハンター(ODML) – 粘り強く目標を追い続ける職人気質タイプ。鋭い洞察力で状況を読み取り、臨機応変に動ける柔軟性があります。群れず我が道を行くマイペースさが特徴で、執念深く目標を追及する点が長所ですが、協調性に欠け孤立しがちな点が課題です。
ピンクグループ(哲学的・創造的)
ピンクグループは独自の哲学や真理を追求するクリエイティブなタイプで、個性的な表現者が揃います。
- 曲芸師(UGCL) – 柔軟な発想とサービス精神旺盛なエンターテイナータイプ。人前で自分を表現することが得意でユーモアセンスもあり、ムードメーカーとして活躍します。常に周囲を楽しませる明るさが武器ですが、おどけた態度で本心を隠すこともあり得ます。
- 提督(UGMR) – 冷静沈着で論理的なリーダータイプ。広い視野で計画的に物事を進めつつ、必要な時には迅速かつ柔軟に決断を下す指揮官気質です。頼れる統率力が長所ですが、感情表現が乏しくクールすぎる印象を与えることが短所となるかもしれません。
- 求道者(OGMR) – 深い思索にふける哲学者タイプ。探究心が強く物事を徹底的に考え抜く思慮深さがあります。少人数との深い関係を好み、広く浅い交流を好まないため交友範囲が狭い点が弱みですが、その集中力と知識の深さは大きな強みです。
- 武闘家(OGCL) – 勇敢で挑戦を恐れない戦士タイプ。困難にもひるまず立ち向かい、行動力と度胸に優れています。正直で上下関係を重んじる体育会系気質で、規律を守る堅実さが長所ですが、頑固で融通が利かない一面が弱点となりえます。
裏MBTI診断を人間関係に役立てる方法
裏MBTI診断でも、タイプ同士の相性の良し悪しが語られています。診断結果を人間関係に活用する一つの方法は、自分と相手のタイプの相性を参考にコミュニケーションに活かすことです。相性が良い組み合わせとして代表的な例をいくつか挙げてみましょう。
- 革命家×創造者(UDMR×UDCR) – 常に新しいものを追い求める姿勢が共通しており、革命家の大胆な行動力と創造者の独創的発想がお互いを高め合う理想的な関係です。一緒に新規プロジェクトに取り組む際などに強力な相乗効果を発揮します。
- 呪術師×提督(UGCR×UGMR) – 直感型の呪術師と論理型の提督はお互いの弱点を補完し合う関係です¥。未知の領域に飛び込む呪術師を提督の冷静な判断力が支え、感性と論理のバランスが取れた安定したペアになるでしょう。
- 武士×軍師(ODCL×OGML) – 情に厚い武士タイプと冷静な軍師タイプも互いの長所で短所を補い合います。忠義心ゆえ感情的になりがちな武士を、軍師の沈着冷静なリーダーシップがうまく支えることで、共に目標に邁進できる理想的なコンビです。
- ハンター×文豪(ODML×ODMR) – マイペースなハンタータイプと内向的な文豪タイプは、一見接点が少ないようでいて実は相性良好な組み合わせです。ハンターの強い支配欲を文豪が包み込むため衝突が少なく、お互いに踏み込んではいけない領域を理解しているため安定した関係を築けます。
上記のように、自分と相手のタイプの組み合わせを知っておくと、関係構築のヒントになります。ただし大切なのは相性が悪いとされる組み合わせでも必ずしも上手くいかないわけではないということです。裏MBTIの相性はあくまで傾向であり、個人同士の努力やコミュニケーション次第で十分良好な人間関係を築けます。相手のタイプの弱点を知って配慮したり、自分のタイプの至らない点を意識して改善したりすることで、相性を補っていくことが可能です。
裏MBTI診断はエンタメ性の強い診断ではありますが、結果を通して自分の性格傾向を客観視する一助にはなり得ます。4つの質問という簡易なプロセスながら、「自分がどんな価値観を持ち、どんな反応をしやすい人間か」を知るきっかけになります。
診断で与えられたタイプの説明を読んで「確かに自分にはこういう一面がある」と思えば、それを強みに伸ばしたり、行き過ぎないよう制御したりといった自己成長に繋げられるでしょう。また、普段表に出にくい**“裏”の性格に目を向けることで自己洞察が深まり、本来のMBTIでは気づかなかった自分の側面を発見できる可能性**もあります。
もっとも、前述のように裏MBTI診断は公式の心理テストではなく、科学的根拠も十分ではありません。結果を過信しすぎず、「当たっているところもあるかな」程度に受け止めることが大切です。占い感覚で楽しみつつ、自分や他人の性格について考えるきっかけにする――そのような上手な付き合い方をすることで、裏MBTI診断は人間関係や自己理解に適度に役立つツールとなるでしょう。
裏MBTI診断自体は簡易なエンターテイメント
SNS発のトレンドである裏MBTI診断は、手軽に楽しめる自己分析コンテンツとして大きな盛り上がりを見せています。通常のMBTIとは異なり非公式ながら、「文豪」「教祖」「革命家」などユニークな16タイプ分けで自分の隠れた性格を教えてくれる点が新鮮です。
この記事で解説したように、各タイプの特徴を知ることで自分の強みや弱みを再認識したり、相性の良いタイプとの組み合わせを人間関係に活かしたりすることも可能です。
裏MBTI診断自体は簡易なエンターテイメントですが、得られた気づきを日常生活でのコミュニケーションや自己成長のヒントに繋げてみましょう。大切なのは結果に一喜一憂しすぎず、あくまで参考程度に捉えることです。裏MBTI診断を上手に活用し、楽しみながら自分自身と向き合ったり、周囲との関係構築に役立てたりしてみてください。きっと新たな発見や成長へのきっかけが得られるはずです。
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