御朱印収集を始めたばかりの方にとって、御朱印帳の最初の1ページ目にどこの神社やお寺の御朱印を頂くべきか、悩ましい問題ではないでしょうか。伊勢神宮なのか、出雲大社なのか、それとも地元の氏神様なのか—多くの選択肢があり、「正解」を求めてインターネットで検索する方も少なくありません。
本記事では、御朱印帳の最初のページについての考え方を解説し、特に人気の高い伊勢神宮と出雲大社についても比較考察します。最終的には、あなた自身にとって最適な選択ができるようサポートします。
御朱印帳の最初の1ページ目はどこ?
御朱印帳の1ページ目をどこの御朱印にするかについて、まず知っておくべき重要なポイントがあります。結論から言うと、御朱印帳の1ページ目にする神社やお寺に関して、絶対的なルールは存在しません。これは多くの神職や寺院関係者も認めている事実です。あくまで個人の信仰や思いに基づいた自由な選択が可能なのです。
ルールはないものの、伝統的な考え方や一般的な傾向はあります。多くの御朱印収集者は、「1番偉い神様」の本社を最初のページに持ってくることが多いようです。例えば、天照大神を祀る伊勢神宮の内宮を最初に持ってくるというパターンは非常に一般的です。
しかし、これは単なる慣習であり、必ずしも従う必要はありません。神社参拝や御朱印集めは、個人と神仏との対話の一形態とも言えます。そのため、最も重要なのは自分自身の信仰や思いに従うことでしょう。
御朱印帳の最初のページに選ばれることが多い神社仏閣には、以下のようなものがあります:
- 伊勢神宮:日本全国の神社の頂点とも言われ、天照大神を祀る最も権威のある神社です。江戸時代でさえ5人に1人が参拝したと言われる歴史的背景もあり、現代でも年間約800万人が参拝します。
- 地域の氏神様:あなたの住む地域を守護している神様への敬意を表し、最初のページを捧げるという考え方です。地元との繋がりを大切にする方に適しています。
- 一ノ宮:各都道府県の中で最も格式が高いとされる神社です。例えば武蔵国(現在の埼玉・東京)なら武蔵一宮氷川神社、出雲国(現在の島根県)なら出雲大社などが該当します。
- 菩提寺:自分の家の先祖が眠るお寺(菩提寺)に最初のページを捧げるという選択肢もあります。仏教的な考えを重視する方にとっては良い選択かもしれません。
- 個人的に信仰している神仏:個人的な信仰に基づき、自分にとって特別な意味を持つ神社やお寺を選ぶという方法もあります。
御朱印帳の最初の1ページ目は伊勢神宮?それとも出雲大社?
伊勢神宮と出雲大社は、日本を代表する二大神社です。どちらも歴史が古く、御利益も大きいとされており、多くの参拝者が御朱印を求めて訪れます。ここでは、両神社の特徴を比較し、御朱印帳の最初のページにどちらが適しているかを考察します。
伊勢神宮の特徴と御朱印

伊勢神宮は、日本の神社の中でも最も尊い神社とされています5。天照大神を主祭神とし、日本の皇室とも深い関わりを持つ神社です。伊勢神宮は実際には125のお社の総称であり、その中心となるのが内宮(皇大神宮)と外宮(豊受大神宮)です。
伊勢神宮で御朱印を頂く際の特徴として、「外宮先祭(げくうせんさい)」と「外宮先拝(げくうせんぱい)」の原則があります。これは、まず外宮から参拝するのが正式な参拝方法とされているというものです。そのため、御朱印帳に伊勢神宮の御朱印を頂く場合は、外宮→内宮の順番が一般的です。
伊勢神宮の神職は、参拝者が外宮で最初に御朱印を頂く際に、「1ページ空けますか?」と聞いてくれる場合があります。これは、内宮用にページを空けておくためです。このような配慮も、伊勢神宮が日本の神社の中で特別な地位にあることを示しています。

出雲大社の特徴と御朱印

出雲大社は、縁結びの神様として知られる大国主大神を祀る神社で、島根県出雲市に位置しています。特に10月は「神在月」(他の地域では「神無月」)と呼ばれ、全国の神々が出雲に集まるという伝承があることで有名です。
出雲大社の御本殿は大社造りと呼ばれる日本最古の神社建築様式で建てられており、1952年に国宝に指定されています。
出雲大社の御朱印は、拝殿の裏手にある受付所でいただけます。御朱印の特徴は、右側に「参拝」の文字、左側に参拝日が書かれ、中央に「出雲大社」の朱印が押されるというシンプルなデザインです。初穂料は「お気持ちを納める」という意味が込められており、参拝者自身が決めるシステムになっています。
伊勢神宮と出雲大社のどちらを選ぶべきか?
伊勢神宮と出雲大社、どちらを御朱印帳の最初のページに選ぶべきかについては、以下のポイントを考慮すると良いでしょう:
- 個人的な信仰や縁:あなた自身がどちらの神社に親しみや信仰を感じるかが最も重要です。伊勢神宮の天照大神に特別な思いがあるのか、それとも出雲大社の大国主大神に縁を感じるのか、自分の心に問いかけてみましょう。
- 地理的な近さ:実際に参拝しやすい距離にあるかどうかも重要な要素です。東日本在住の方なら伊勢神宮の方が比較的訪れやすいかもしれませんし、西日本在住の方なら出雲大社が身近かもしれません。
- 御利益の違い:伊勢神宮は国家の安泰や産業の発展、出雲大社は縁結びや人間関係の調和など、それぞれに特徴的な御利益があります。自分が特に願いたいことと関連する神社を選ぶのも一つの方法です。
- 御朱印収集の目的:全国の一ノ宮を巡る計画がある場合は、出雲大社(出雲国一ノ宮)も伊勢神宮も重要な位置づけになります。自分の御朱印収集のテーマに合わせて選ぶことも大切です。
実は、両神社に特別な縁を感じる場合は、御朱印帳の1ページ目と2ページ目に、それぞれの神社の御朱印を頂くという方法もあります。これにより、日本を代表する二大神社に対する敬意を表すことができるでしょう。
御朱印帳のページを飛ばすのは許される?
御朱印帳の最初のページに特定の神社の御朱印を入れたいけれど、まだその神社に行けていない場合、ページを飛ばして後からその神社の御朱印を頂く方法があります。しかし、これには注意点がいくつかあります。
御朱印帳では、訪れた順番に御朱印を記録するのが基本です。しかし、神社やお寺の数が多い場合や特定の御朱印を後日貼る予定がある場合など、やむを得ずページを飛ばすこともあります。
例えば、伊勢神宮の御朱印を最初のページに入れたいけれど、すぐに伊勢神宮に参拝できない場合は、最初のページを空けておいて、2ページ目から他の神社の御朱印を頂くという方法が考えられます。
ページを飛ばす場合のリスクとして、後から御朱印をいただくつもりで空けておいたページが、結局埋まらないままになってしまう可能性があります。これは御朱印帳全体の美しさを損なう原因になることもあります。このリスクを回避するために、以下のような対策が考えられます:
- 小さな付箋をつける:飛ばしたページに小さな付箋を貼り、「〇〇神社用」などと書いておくと、後から貼るときに混乱を防げます。
- 計画的な訪問:伊勢神宮や出雲大社など、特に重要視している神社への訪問を具体的に計画し、なるべく早めに参拝することで、空白ページが長期間残るリスクを減らせます。
- 空白ページの活用法を考えておく:万が一、予定していた神社に行けなかった場合の空白ページの活用法を考えておくと安心です。例えば、御朱印とは別に参拝した記録や感想を書き込むページにするなど、工夫することができます。
一部の神社では、参拝者が最初のページを伊勢神宮用に空けておきたい場合などに配慮して、「1ページ空けますか?」と聞いてくれることがあります。これは神社側の気遣いであり、御朱印文化の柔軟性を示すものでもあります。
まとめ:特に決まりはない
最終的に、御朱印帳は自分自身の精神的な旅の記録です。どの神社やお寺を訪れ、どのような思いで参拝したのか、その軌跡を記すものです。そのため、「正解」を求めるよりも、自分自身にとって意味のある選択をすることが大切です。
御朱印帳は参拝したことの証で神様との縁にもなるものなので、自分が一番最初に縁を結びたい神様を持ってきたら良いのではないでしょうか。この言葉こそが、御朱印帳の最初のページを決める際の最も本質的な指針かもしれません。
あなたにとって特別な場所、心から縁を感じる神社やお寺。そこから御朱印収集の旅を始めてみてはいかがでしょうか。御朱印収集の旅が、あなたの人生をより豊かなものにすることを願っています。