INTJに日本は合わないと言われる理由3選|日本人の割合も考察

INTJに日本は合わないと言われる理由3選|日本人の割合も考察

INTJに分類される人のなかには、「日本が合わない」と感じている人たちもいるかもしれません。

けれども、日本社会に適応できない違和感の正体がわからないと、モヤモヤしたままですよね。実際のところ、どうしてINTJに日本は合わないのでしょうか?

この記事では、INTJに日本は合わないと言われる理由を解説しています。

また、日本人に占めるINTJの割合についても紹介しているので、日本人の気質との相性に興味のある人たちは参考にしてみてください。

目次

INTJに日本は合わないと言われる理由

さて、INTJに日本は合わないと言われるのは、どうしてなのでしょうか?

一概には言えませんが、ここでは3つの視点からINTJに分類される人たちが日本に違和感を持つと推察される理由を紹介します。

理由1 みんなと同じではいられない

第1に、INTJに分類された人たちのなかには、みんなと同じではいられない方もいることから「日本が合わない」と感じることもあるかもしれません

日本人は「みんな一緒」を重んじる集団主義的な民族であると言われています。けれども、INTJのような自分の考え方を追求する人にとっては、集団で意見が一致していたとしても納得できないことは受け入れられないのです。そのため、「日本が合わないのかもしれない」と感じてしまうわけです。

とはいえ、近年では、「日本人が集団主義的である」という見解は誤解であることがわかっています。これに関しては、東京大学が研究成果について以下のように述べています。

日本人論では、長らく「日本人は集団主義的だ」と言われてきた。現在では、「集団主義」は、「日本人」の基本的なイメージになっている。 ところが、この通説が事実なのかどうかを確認するために、心理学、言語学、経済学、教育学などにおける実証的な研究を調べたところ、日本人は、欧米人より集団主義的だとは言えないことが明らかになった。また、「日本人は集団主義的だ」と広く信じられているという現状は、人間の思考を歪める心理的なバイアスによって作りだされたものであることも明らかになった。

東京大学『日本人は集団主義的』という通説は誤り』より引用

理由2 建前を嫌う

第2に、INTJは建前を嫌うことから日本が合わないと感じる可能性があります

日本人には「本音と建前」という「心の底で思っていること」と「他者の前で振る舞うこと」を分けてコミュニケーションするという文化があると言われています。例えば、「本当はいらない」と思っていたとしても、「ありがとうございます」と言ってお菓子を受け取ることが建前なわけです。

けれども、INTJに該当する人たちのなかには、建前を使うことに違和感を覚える方もいます。一概には言えませんが、自分が思っていることを曲げるのは嫌なわけです。その結果、日本社会で馴染めないという感覚を持つ人もいると考えられます。

理由3 個性的な見解をしっかり持っている

第3に、INTJの人たちは比較的に個性的な意見をしっかり持っていることから、日本社会で当たり前のように思われていることに対して疑問を抱いて「合わない」と思うこともあるでしょう

いわゆる「常識」は文化によって異なります。けれども、「郷に入っては郷に従え」という言葉があるように、その場所では自然と求められる振る舞いがあるのも事実です。だからこそ、個性を発揮する生き方は生きづらいと感じるわけです。

自分を押し殺して生きるのは辛いですから、「日本から出たいな」という気持ちになるのは理解できます。それは必ずしもINTJであることに由来するわけではありませんが、気質が環境に合わないことは決して珍しいことではないのです。

日本人に占めるINTJの割合

それでは、日本人に占めるINTJの割合は具体的にどれくらいなのでしょうか?

「16personalities」が公開する情報によれば、日本人に占めるINTJの割合は「INTJ-A」が1.79%、「INTJ-T」が1.91%ですから、これらを平均すると1.85%の日本人がINTJであると結論付けられます。他のタイプと比べても、INTJは希少性が高いようです。

具体的には、100人の日本人がいたら、INTJに該当する人は2人いても不思議ではないという数値です。なお、『「16personalities」の各種タイプが日本人にどれくらいの割合で存在するのか?』について知りたい人は公式サイトをご覧ください。

日本特有の精神構造があるとは言えない

一般的に、日本人の気質について説明する心理学的な見解がさまざま存在しますが、人によって性格はそれぞれなのが現実です。研究方法として、一定のグループをテストして生まれた見解は単なる偏見を生み出すおそれがあります。統計の論理が表層的に先立ってしまうと、思わぬ誤解が導き出されることにもなりかねません。

この理屈はMBTIが個性を決定づけるという主張にも共通して言えることです。実際、厳密に言うと、「16personalities」とMBTIは無関係です。これに関しては、一般社団法人日本MBTI協会も次のように注意喚起しています。

MBTIは他の性格検査とは異なります。MBTI(エムビーティーアイ:Myers-Briggs Type Indicator)は、個人をタイプに分類したり、性格を診断したりすることが目的ではありません。回答した個人一人ひとりが、自分の心を理解するための座標軸として用いることを最大の目的にしています。

一般社団法人日本MBTI協会『MBTIと似ている性格診断テストについて』より引用

「自分の気質を知りたい」という欲求を持っている人もいるかもしれませんが、世間に広まっている情報が信用に値するとは限りません。日本で蔓延する血液型占いと同様に、何の根拠もないものも流行ってしまうのが人間の世界なのです。それに振り回されないように、くれぐれも注意してくださいね。

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この記事を書いた人

DEEP JAPAN QUEST編集部は日本文化に関する総合情報メディアを運営するスペシャリスト集団です。DEEP JAPAN QUEST編集部は、リサーチャー・ライター・構成担当・編集担当・グロースハッカーから成り立っています。当サイトでは、日本文化全般に関わる記事を担当しています。

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