「青い目」と言えば、西洋人をイメージする人たちも多いはずです。日本では、目の色が黒や茶色の人たちがほとんどなので、美しいブルーアイに憧れを持っている人たちもいるかもしれません。そもそも、日本人で生まれたときから青い目をした人はいるのでしょうか?
この記事では、「生まれつき青い目の日本人は存在するのか?」という疑問について考察しています。日本人の人種的な特徴について気になる方は参考にしてみてください。
生まれつき青い目の日本人は存在する?
さて、生まれつき青い目の日本人は存在するのでしょうか?
結論から言えば、日本人でも生まれた時から青い目の人はいます。具体的には、東北地方では、ごく稀にハーフでもないのに青い目をした人がいると言われています。加えて、「アルビノ」という体の色素が生まれつき少ない人も目が青くなる傾向があります。
さらに、近年では、ハーフとして生まれる人たちも増えていますから、日本人だったとしても目の色が必ずしも黒や茶色とは限らないのです。
ブルーアイを持っている人はかなり目立つと考えられます。特に、幼少期は目の色が違うことでいじめられるなど、多数派との違いが原因で嫌な思いをするおそれもあるので、家族や先生という立場にある人は気を使ってあげることが大切です。
目の色は何で決まるのか?
そもそも目の色は遺伝子とメラニン色素によって決定します。これに関しては、目に関する医療機器を開発している株式会社ニデックの公式HPで次のように記載されています。
色が違う理由は、2つあると考えられています。
まずは、遺伝子による違いです。虹彩の色を決める遺伝子はたくさんあるようですが、主に2つあると言われています。
染色体番号 遺伝子名 優性遺伝子・劣性遺伝子 染色体15 EYCL3 優性=茶色、劣性=青色 染色体19 EYCL1 優性=緑色、劣性=青色 これらの組み合わせにより、目の色は決まりますが、目の色を決める遺伝子は2つだけではなく、 組み合わせもそれぞれなので、人により色が異なります。
次に、メラニンの量による違いです。
メラニンとは、太陽光線に含まれる有害な紫外線などから私たちを守ってくれている大切な色素です。 目以外に肌、髪などにもあります。一般に、虹彩のなかのメラニン色素の量が多いと茶色となり、少ないと青色になるといわれています。
上記の引用を考慮すると、日本人でも染色体とメラニン色素の濃度によっては、生まれつき青い目になる人もいると考えられるわけです。
青以外に珍しい目の色をした日本人がいる
なお、青以外にも珍しい目の色をした日本人もいます。特に、オッドアイという左右の目の色が異なる人たちがごく稀にいます。有名人では、奥菜恵さんがオッドアイであると言われています。右と左で色が違うなんて、まるでアニメの世界に出てくるキャラクターのようで神秘的ですよね。
生まれつき目が黒や茶色の人たちからすれば、青い目をはじめ珍しい目の色をした日本人を見ると、「かっこいいな」という印象を持つこともあるでしょう。実際、カラコンが若者に普及しており、オッドアイやブルーアイを演出している人たちも数多く存在します。今や憧れの的なのです。
たしかに、他人とは違う独特の存在感を醸し出す目の色を持つことは、特別な人になれる気がしますよね。しかし、当事者のなかには、人と違うことを気にしている人たちもいます。なかには、幼少期にいじめられた経験がある人もいるかもしれません。
やはり、目の色が違うのは目立ちますから、初対面なら目の色が必ずと言ってよいほど話題になります。他人から見れば「珍しくて良さそう」でも本人からすれば「恥ずかしい」という場合もあるのです。だからこそ、相手の気持ちを考えたうえで発言を選ぶ必要があります。
青い目は西洋人だけではない
日本人でも先天的に青い目をして生まれてくる人たちはいます。「ブルーアイ」と言えば、西洋人のイメージが強いですが、「遺伝子」と「メラニン色素」の関係上、アジアン人でも目が青くなるケースもあるのです。
また、近年では、目の色を変えるファッションも流行っています。カラコンを使って青い目を演出する人たちもいるのです。さらに、アニメのコスプレでもブルーアイを特徴とするキャラクターになり切るためにコンタクトを使っている人たちもいます。
神秘的な青い瞳に憧れる人たちは、医学的に安全な製品を見極めてカラコンを使ってみるのも面白いかもしれませんね。
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