織田信長は現代人から最も好かれている歴史上の人物と言っても過言ではありません。映画やドラマ、ゲームなど、織田信長を題材とするコンテンツがたくさんあることからも、それは明らかであると言えるでしょう。
みなさんのなかでも、織田信長について詳しく知りたいという人たちもいるでしょう。特に、背丈や体重などの具体的な風貌について知りたい人もいるのではないでしょうか?
この記事では、「織田信長の身長はどれくらいなのか?」という疑問について考察しています。また、体重や豊臣秀吉、徳川家康との違いもまとめているので、織田信長の身体的特徴に興味のある人たちは参考にしてみてください。
織田信長のプロフィール
織田信長は、戦国時代から安土桃山時代にかけての武将であり、大名です。尾張国出身で、織田氏の家督を継いだ後、尾張の統一を達成し、桶狭間の戦いで今川義元を討ち取り勢力を拡大しました。
足利義昭を奉じて上洛し、室町幕府再興に関与しましたが、後に義昭を追放して独自の政権を築きました。1582年に家臣の明智光秀の謀反により、本能寺で自害しました。
織田信長の身長はどれくらい?
さて、織田信長の身長はどれくらいだったのでしょうか?
結論から言えば、織田信長の身長は166cm〜169cmだったと推察されています。
2017年6月号の『歴史人』という雑誌のなかで、歴史研究家の小和田泰経氏は、大徳寺総見院に残された等身大の木造「織田信長座像」から背丈を5尺5、6寸であると予想しています。本人の亡骸を確認できない限り、予想の範疇を出ませんが、現時点で有力な考察であると言えるでしょう。
また、ポルトガルから渡来してきた宣教師のルイス・フロイスは、自著『日本史』の中で、織田信長の特徴を「背は高く、痩せていて、髭が少ない」と記しています。
現代人と比較すると、約170cmの身長は決して高いとは言えません。けれども、戦国時代を生きた男性の平均身長は約155cmと言われていることから、織田信長の周囲にいた人たちと比べて大きかったのだと考えられます。
織田信長の体重
それでは、織田信長の体重はどれくらいだったのでしょうか?
当時、織田信長が使用していたと伝えられている甲冑や遺品などから体重は約60kgだったと予想されています。もし、これが事実なら織田信長の体型は中肉中背だったと考えられます。
とはいえ、あくまでも推察に過ぎませんから、実際の体重はわかりません。
豊臣秀吉や徳川家康との違い
豊臣秀吉の身長は140~150cm、体重は約40〜45kgくらいだったと言われています。信長に「猿」というあだ名を付けられていたことからも小柄な人物だったと考えられます。
また、徳川家康の身長は159cm、体重は約70kgくらいだったと伝えられています。この身長に対して体重が多いことから肥満体型だったと推察されます。
上記の伝承が事実であると仮定した場合、織田信長はバランスの良い体型だったと言えます。当時で言う高身長であり、家臣等に対して見た目的にも迫力のある姿だったのかもしれません。
出自が身長に影響した
現代人と比べて、戦国時代を生きた人たちの身長が低いのは成長期の食事が大きく影響していると考えられています。すなわち、当時は今のように飽食ではありませんから、ごはんをたくさん食べられなかったわけです。実際、秀吉が小柄だったのは百姓出身だったことも影響していると考えられます。
織田信長は戦国大名の息子ですから、小さい頃から食事に困ったことはないと推察されます。徳川家康もまた松平広忠という戦国大名の息子ですから食べるのに事欠かなかったはずです。肥満体型であることを考慮すると、大食漢だったのかもしれません。
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