ISFPが『恋愛に向いていない』と言われる5つの理由

2025年3月4日

ISFPは本当に恋愛に向いていないのでしょうか？インターネット上などで「ISFPは恋愛に向いていない」と言われることがあります。それを目にして、自分は恋愛が苦手なタイプなのかと不安になるISFPの人もいるでしょう。

しかし、このような見方は正しい理解ではないかもしれません。MBTI（Myers-Briggs Type Indicator）は性格の傾向を示す一つの指標ですが、人それぞれ個人差が大きいものです。同じISFPタイプでも恋愛の仕方や感じ方には幅があります。

本記事の目的は、ISFPが恋愛に向いていないと誤解される主な理由を解説し、好きな人との関係を円滑に進めるためのヒントを提供することです。ISFP本人はもちろん、パートナーや友人がISFPだという方にとっても、お互いの理解を深める参考になれば幸いです。

ISFPタイプの性格と恋愛傾向

それではまず、ISFPタイプの基本的な性格傾向と恋愛における特徴について詳しく確認してみましょう。

ISFP（アイエスエフピー）はMBTI診断で16種類に分類される性格タイプの一つで、日本語では「冒険家型」などとも呼ばれます。内向的で穏やかな性格と、五感や感情を大切にする繊細さが特徴です。マイペースで芸術的な感性を持つ人が多いとも言われています。

対人関係では控えめですが、非常に思いやり深く、人の気持ちに共感しやすいところがあります。また、パートナーに対して献身的で、相手のニーズに気づき細やかなサポートができるタイプでもあります。

恋愛におけるコミュニケーション方法にも特徴があり、ISFPは言葉で愛情を伝えるのがやや苦手ですが、その分行動や態度で気持ちを示すことが多いでしょう。好きになった相手とはゆっくり時間をかけて関係を深めたいタイプで、深い絆で結ばれることを望みます。

また、相手の個性や価値観を尊重する傾向が強く、無理に自分の考えを押し付けるようなことはしません。一方で、自分の自由な時間や空間も重んじるため、束縛が強すぎる関係や激しい衝突は苦手です。穏やかで調和した関係を好むため、なるべく争いを避けようとするでしょう。

ISFPが恋愛に向いていないと誤解される5つの理由

優しさと繊細さが魅力のISFPですが、その性格ゆえに周囲から「恋愛に向いていないのでは？」と見られてしまうことがあります。ここでは、ISFPが恋愛に向かないと誤解されがちな5つの理由を紹介します。

① 他人への関心が薄いと誤解される

ISFPは控えめで自分の感情をあまり表に出さないため、周囲から「他人に興味がないのかな？」と思われてしまうことがあります。本当は家族や友人、恋人など大切な人に深い愛情を持っていますが、それを積極的に示すことが少ないのです。

例えば、大勢の集まりでも自分から積極的に話しかけず静かに過ごす姿を見て、周りは「冷めている」と感じてしまうかもしれません。しかしISFPは単に慎重で、心を許した相手にだけ自分の本音や感情を見せるタイプです。表面上は興味がないように見えても、内心ではちゃんと相手を大切に思っています。

② 感情表現が少ない

ISFPは自分の感情や愛情を言葉にするのがあまり得意ではありません。そのため、たとえ相手のことが好きでも「本当に私のことが好きなのかな？」と不安にさせてしまうことがあります。実際には、ISFPは言葉よりも行動や態度で相手への好意を示すタイプです。

具体的に言えば、さりげない気遣いや相手の話に親身に耳を傾けるといった形で愛情を表現しています。しかし言葉で伝えないと相手には気持ちが伝わりにくく、誤解を生む原因になりがちです。

③ 自由を重んじ束縛を嫌う傾向

ISFPは自分の時間や空間を大切にする自由人な一面があり、恋愛関係でも相手から束縛されることを嫌います。そのため、常に一緒にいたり頻繁に連絡を取り合ったりする関係は負担に感じてしまうことがあります。例えば、毎日こまめに連絡を取りたい相手に対し、ISFPは自分のペースでしか連絡をしないため、不満に思われてしまうこともあるでしょう。

相手からすると「距離を置かれている」「冷たい」と感じてしまうかもしれません。しかしISFPにとっては、適度な距離感こそがストレスのない自然体でいられる条件なのです。自分のペースを尊重してもらえると安心して愛情を注げますが、自由を奪われると逆に心を閉ざしてしまうこともあります。

④ 対立や争いを避ける傾向

ISFPは人と衝突することを極力避けようとする平和主義者です。たとえ恋人に対して不満や心配事があっても、なかなか口に出せず我慢してしまう傾向があります。

例えば、相手に直してほしいところがあっても、それを伝えられず自分の中に溜め込んでしまうことがあるでしょう。対立を恐れるあまり本音を言わないために、お互いの間で誤解が生まれたり、問題を解決するための話し合いが不足しがちです。

本当は関係を壊したくない一心で黙っているのですが、相手からすると「何を考えているのかわからない」「自分に関心がないのでは？」と感じてしまうことがあります。

⑤ 好き嫌いがはっきりしている

ISFPは自分の好き嫌いが明確です。興味を持ったことにはとことん熱中しますが、それ以外には驚くほど淡白になる傾向があります。恋愛でも、自分が夢中になっている趣味や仕事があるときはそちらに意識が向きやすく、結果的に恋人への対応が後回しになってしまう場合があります。

また、会話の話題によっては反応が薄く、「自分に興味がないの？」と相手に思わせてしまうこともあるでしょう。しかしこれはISFPがとても正直で飾らない性格ゆえであり、決して相手を大切に思っていないわけではありません。

ISFPが恋愛を成功させるために意識すべきポイント

それでは、ISFPが恋愛をうまく進めるにはどんな点を意識すると良いでしょうか。ここではISFPの上手な付き合い方として、3つのポイントを紹介します。

① 感情を適度に言葉で伝える

ISFPにとって気持ちを言葉で伝えるのは簡単ではありませんが、恋愛では意識的に言葉で表現することが大切です。普段あまり「好き」や「ありがとう」と口にしない人も、小さなことでも構いませんので、好意や感謝を言葉にしてみましょう。例えば、メッセージで「会えて嬉しかった」と伝えるだけでも相手は安心し、あなたの気持ちを実感できます。最初は照れくさいかもしれませんが、言葉による表現は誤解を減らす効果的なコミュニケーション方法です。

② 一対一の時間を増やして安心できる環境を作る

ISFPは大勢の中では自分を出しづらいところがあるため、一対一で過ごす時間を意識的に増やすと良いでしょう。二人きりで落ち着いて話せるデートや、一緒に趣味を楽しむ時間を持つことで、ISFPは安心して自分の気持ちを表現しやすくなります。少人数やプライベートな空間であれば周囲を気にせず相手と深く向き合うことができ、お互いの理解も深まります。特に相手が社交的なタイプの場合は、「自分は一対一の時間を大切にしたい」と伝え、関係のバランスを取るようにしましょう。

③ 自分のペースや自由を尊重してもらえる相手を選ぶ

付き合う相手は、自分のペースや価値観を理解し尊重してくれる人を選ぶことも大切です。ISFPは無理に相手に合わせすぎると自分らしさを失ってしまうため、お互いが快適に過ごせる距離感を話し合える関係が理想です。お互いに自由を尊重し合える相手であれば、ISFPも安心して自分を開き、深い信頼関係を築くことができるでしょう。逆に、束縛が激しかったり価値観を押し付けてくる相手では、ISFPは疲れてしまい、恋愛自体が長続きしなくなるかもしれません。

ISFPが好きな人と良好な関係を築くために必要な心構え

MBTIのタイプに当てはまりすぎず、お互いの個性を大切にしましょう。確かにISFPには共通した傾向がありますが、人それぞれ恋愛のスタイルや感じ方は違います。大切なのは、相手を一人の人間としてよく知り、タイプの枠にとらわれない柔軟な視点で関係を築くことです。

また、自己表現が苦手な自分を否定する必要はありませんが、そのことを言い訳にせず相手と向き合う姿勢も大切です。「自分はうまく気持ちを伝えられない」と理解しつつ、だからこそ相手の気持ちを汲み取ろうと努力してみましょう。お互いに歩み寄る気持ちを持てば、タイプの違いを超えて良好な関係を育むことができるはずです。